COCO静岡リノベーション


|施工前の住まいとご相談内容
もともと焼津市で運営していたシニア向けシェアハウスを移転することになり、新たな物件探しから計画が始まりました。
そんな中、事務所の近くでエレベーター付きの鉄骨造の建物と出会いました。
既存の状態で、トイレが3カ所、洗面台が3カ所、浴室が2カ所あり、大幅な給排水経路の変更をしなくても計画できる可能性がある物件でした。
建物全体の劣化状況を確認したところ、必要な改修を行えば十分に活用できる状態であることが分かり、購入に向けて進めることになりました。
さらに、前所有者の方が「シニア向けのシェアハウスをやりたい」と考えていたことを、現所有者である娘さんから伺いました。
私たちが目指す暮らしと重なる想いがあったことに驚き、とても縁を感じる物件でした。
|リノベーションで行ったこと
もともと1階と2階にキッチンがあったため、どちらを活かすかは計画の大きなポイントでした。
検討の結果、広さと明るさを確保しやすい2階をLDKとして活用することにしました。
全体の構成は、防犯面や暮らしやすさを考慮し、1階を男性フロア、2階をLDKと女性専用の浴室、3階を女性専用フロアとしています。
このようなフロア構成が実現できたのは、もともと建物にエレベーターがあったことが大きな理由です。
一方で、既存のエレベーターは1方向出入口タイプだったため、間取りに大きなロスがありました。そこで、2方向出入口タイプのエレベーターに変更し、各階の動線を整理することで、より使いやすい間取りへと改善しました。
内装は、床材やキッチンに無垢材を採用しました。高齢者施設のような雰囲気にならないよう、ナチュラルで清潔感のある空間に整え、自宅のようにくつろげる住まいを目指しています。
一人暮らしの寂しさや不安をやわらげながら、住まい手一人ひとりが自分らしさを保ち、安心して暮らし続けられるシェアハウスになってほしいと考えています。
また、この事例では建物のリノベーションに加え、居住サポート住宅の認定手続きも行いました。
空き家や空き建物をシニア向けの住まいとして活用するには、建物を整えるだけでなく、制度への対応や、見守り・外部サービスとの連携、日々の運営まで含めた計画が大切です。
COCO静岡では、実際に運営する立場として、建物・制度・暮らし方の三つを合わせて計画しました。









