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制約の中でも、心地よく。マンションリノベーション

検討中だったマンションの資料をもとに、暮らし方に合わせて間取りや仕様を整えたリノベーション事例を紹介しています。
限られた条件の中で、どこまでできるのかを丁寧に見極めながら、心地よさと使いやすさを両立する計画をご紹介します。

|ご相談のきっかけ・暮らし方

 

検討しているマンションの資料をお持ちになり、まずは「この住まいでどんな暮らしができそうか」を一緒に整理するところから計画が始まりました。

日々の生活リズムを考えると、料理は最低限でよく、設備も必要なものを厳選したいというご要望があり、暮らし方を軸にしたシンプルな住まいを目指しています。

Project Overview

​建築地:静岡市葵区

​ご家族:30代ご夫婦+お子様1人

施工面積:99.92㎡(30.23坪)

リノベーション費用:1,900万

建物種別:SRC

築年数:築19年

リノベーション内容:
間取り変更/家事動線改善/断熱改修(外周断熱・内窓)/水回り更新/無垢床/珪藻土

Before After 平面図

Before 平面図

After 平面図

IpHm_010.png
リノベ平面図.png

|物件内覧の印象
 

もともとの住まいは、高級感のある落ち着いたテイストでまとめられていましたが、どこか少し重たい印象もありました。

 

暮らし方や好みを整理していく中で、既存の良さは活かしつつ、より軽やかで自然体の空間へと整えていく方向性が見えてきました。

|間取りと収納計画

 

間取りの中で重視したのは、家の中を無理なく行き来できる動線です。

収納は洗面脱衣室とキッチンの間に配置し、どこからでもアクセスしやすい位置にまとめました。

使う場所の近くに、使うものを収めることで、日々の動きが自然と整う間取りになっています。

リノベ後ダイニング

バルコニーとつながるダイニングキッチン

リノベ後リビング

天井の造作は既存を違和感なく残した。

|素材選びと計画上の工夫

 

このマンションはバリアフリー仕様のため床下空間がなく、配管の取り回しには慎重な計画が必要でした。

事前調査を重ねたうえで、想定されるわずかな誤差は解体後に再確認し、必要に応じて再設計する前提でプランを進めています。

 

床には無垢材の施工が可能だったため、オーク材を採用し、壁には調湿効果の高い珪藻土を使用することで、明るく爽やかなナチュラルテイストと、心地よい空気環境を両立させました。

リノベ後ダイニングキッチン

シンク、食洗器、食器棚の動線を、シンク中心に最短距離で配置。右手にはパントリー収納に続いてスムーズな家事動線を実現。

|マンションの制限と全体バランス
 

マンションのリノベーションでは、戸建てとは異なり、建物の構造や設備条件による制限があります。今回の住まいはバリアフリー仕様のため床下空間がなく、配管の位置や勾配を自由に変えることができない条件でした。そのため、計画段階から既存の状況を丁寧に確認し、どこまで対応できるかを慎重に見極めながらプランを組み立てています。

事前調査では、図面上だけでは判断できない部分も多く、想定される数十センチ単位の誤差については、解体後に再確認し、必要に応じて再設計する前提で進めました。すべてを理想通りに決め切るのではなく、余地を残した計画とすることで、結果的に無理のない判断につながっています。

また、制限があるからこそ、どこに力を入れるかの優先順位がより明確になります。今回は動線や収納計画を重視し、日々の暮らしが滞らずに回ることを第一に考えました。床には無垢材が施工可能な条件を活かしてオーク材を採用し、壁には調湿効果の高い珪藻土を取り入れることで、限られた条件の中でも、素材の心地よさをしっかりと感じられる空間としています。

マンションリノベーションでは、できることとできないことを整理しながら、全体のバランスを整えていくことが大切です。制限を前提に計画することで、かえって判断がシンプルになり、暮らしにとって本当に必要な要素が見えてくる。そんな住まいづくりを大切にした事例となりました。

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